2015年03月09日 18:13

グルコン酸

 はちみつとローヤルゼリーにはグルコン酸という栄養成分が含まれています。グルコン酸は、はちみつ中の有機酸の約70%を占めており、ミツバチの出す酵素によってはちみつ中のブドウ糖から生産されています。

 グルコン酸の主な働きは腸内の善玉菌であるビフィズス菌を増やし、腸内環境の改善を促すことが最近の研究で分かってきています。腸には免疫細胞が多く集まっているため、腸内の働きが活発になると、それだけ免疫力は高まります。

 ビフィズス菌と言えばヨーグルトを思い浮かべますが、一口にビフィズス菌といってもその種類は多く、ヒトの腸内からはおよそ10種類のビフィズス菌が発見されているそうです。

 そのビフィズス菌には、悪玉菌の増殖を抑え、腸内環境を良い状態に保ったり、腸内を酸性にし、腸の蠕動運動を活発にすることで排便を促したりする効果があります。また、免疫維持に大切なビタミンB群、葉酸を作り出すことが知られています。

 はちみつのグルコン酸は、ビフィズス菌を増やしてくれるため、プレーンのヨーグルトに砂糖代わりにはちみつを加えれば、腸内環境が改善され、免疫力が上がることが期待出来ます。

 ただし、ビフィズス菌は胃酸に弱いそうなので、空腹時は避けたほうが賢明です。また、はちみつには殺菌効果があると言われていますが、ヨーグルトに入れる程度ならば特に気にしなくてもよいそうです。

 ちなみに全てのヨーグルトにビフィズス菌が入っているわけではないので、購入する際は、ビフィズス菌入りかどうか確かめることが肝心です。

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