マヌカハニーの免疫力効果
マヌカハニーはオーストラリアやニュージーランドの一部に生息するマヌカの花の蜜から作られた免疫力の高いハチミツです。マヌカとはマオリ語で「復活の木」、「癒しの木」などを意味し、ニュージーランドの先住民族であるマオリ族は樹液や葉を薬として用いるそうです。マヌカの蜂蜜は現地では治療目的として使われるほど抗菌力が強く、ピロリ菌の殺菌効果があることで有名だと言われています。
イギリスの医療雑誌で、マヌカハニーはピロリ菌に対する繁殖の抑止や殺菌に効果的だという研究結果が掲載されました。5%の濃度のマヌカ蜂蜜ではピロリ菌を殺菌し、2.5%の濃度でも局部的な殺菌を行ったという研究結果が報告されました。
一般的なはちみつではピロリ菌の殺菌には40%以上の濃度を必要とするため、マヌカ蜂蜜がピロリ菌に対して優れた殺菌力があることを示しています。高い 抗ウイルス性効果を持つマヌカハニーは、それ以外にも、口内の虫歯の原因になる細菌の抑制に効果的であるとも言われています。
また、特別な殺菌成分が含まれているマヌカハニーは、ピロリ菌のほか大腸菌、腸球菌の抑制や殺菌、消化性潰瘍やその他の感染症の治療に、高い免疫力効果があることが発表され、話題になりました。
天然ハチミツには体内の悪玉菌や外傷の殺菌などに有効な過酸化水素という殺菌成分が含まれていると考えられていますが、マヌカハニーにはもう一つ「メチルグリオキサール(MGO)」という殺菌成分が多く含まれていることを、ニュージーランド国立ワイカト大学のピーター・モラン教授やドイツのドレスデン大学のトーマス・ヘレン教授らが明らかにしています。
さらに、メチルグリオキサールは酵素に弱いハチミツの過酸化水素と比べて体内の酵素でも分解されないため、希釈されていない状況でも殺菌力を存分に発揮し、熱や光にも強いなど、アクティブで積極的な殺菌作用を持つということが、ニュージーランド国立ワイカト大学の研究発表で示されているようです。
マヌカハニーは、収穫される地域や純度によりメチルグリオキサールの含有量は異なります。その含有量が増えれば増えるほど、殺菌作用や抗菌作用に力を発揮するようです。
しかもメチルグリオキサールと過酸化水素の両方が含まれているのはマヌカハニーだけだと言われているため、高い免疫力効果を発揮すると思われます。
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