2015年03月11日 15:26
はちみつとアーユルヴェーダ
「生命の科学」を意味し、紀元前から伝わるインドの伝統医学「アーユルヴェーダ」の観点では、はちみつは免疫力を高める生命力(オージャス)にあふれた食品だとされています。
例えば青山圭秀氏は『大いなる生命学』のなかで「甘味のものは一般に冷性を持ちますが、ハチミツはその例外です。そこで、ほとんどカファを増やすことのない(つまり太る心配のいらない)甘味料として、ハチミツは非常に重宝されることとなります」と述べています(ちなみに「カファ」とはアーユルヴェーダでいう液体や水の性質のことです)。
また医学博士の蓮村誠氏は、『からだの毒をきれいに出す食べ物百科』で、はちみつは体内の毒素(アーマ)を排出する働きも」あるとしています。
さらに、蓮村氏は『もの忘れの9割は食事で治せる』で、はちみつは記憶力を回復させる特効薬であるとしています。90パーセント以上が単糖類でできているために、消化の必要がなく、食べたらすぐに吸収され、そのまま血糖に反映されるので、あっという間に脳の栄養になり、脳の発育にも効果的だとも述べています。
そのはちみつの効果を最大限に発揮するためには、以下のような決まり事があります。
- かならず加熱されていない生のものを選ぶ(加熱すると悪質な毒素になる)。
- 純粋・無添加のものを選ぶ。
- 食べる時に40℃以上の熱を加えない。
- 空腹時に単独で舐めるようにする。
- 食べ合わせに注意する。特に甘いものや炭水化物などと一緒に摂らない(カパを乱す)。
蓮村氏は、はちみつの食べ方は「食間の空腹時、1日に小さじ2~3杯が適量」であるとし、また、調味料として使うよりも「生はちみつをなめる」ほうが良いとしています。アーユルヴェーダの観点によるはちみつの食べ方には参考になることが多いように思います。
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