2015年03月25日 19:27

本物の「純粋・天然」はちみつの正しい選び方、見分け方

 スーパーに買い物に行くと、多くのはちみつが並んでいますが、そのほとんどは、はちみつの品質管理に厳しい西洋から見たらとても「蜂蜜」とは呼べない代物ばかりだといいます。この記事ではその理由と、正しいハチミツの選び方について書いてみたいと思います。

 

ハチミツの正しい選び方……加工・精製されていない非加熱のはちみつを、顔の見える養蜂家や信頼のできるお店から購入する。

 

 川島茂氏の『ハチミツの「危ない話」』を読むと分かってくることですが、パッカー業者が中国から大量に安価なはちみつを輸入して、加工・精製したものが少なくないそうです。

 また、「全国はちみつ公正取引協議会」が商品の表示や組成基準を審査し、合格したことの証としてマークをつけることを許可したとしても、そのマークが貼っているはちみつが本当に「純粋蜂蜜」であるとは限らないそうです。

 なぜなら、全国はちみつ公正取引協議会の規約では、自然のままに作られた完熟のはちみつでも人工的に加熱処理されたはちみつでも、「生」「完熟」「天然」といった言葉は使えず、全て「純粋」という表記で統一することになっているからです。

はちみつの正しい選び方、見分け方とは?

はちみつの正しい選び方、見分け方とは?

 

 そのため、日本に出回っているはちみつの多くは「精製はちみつ」や「加糖はちみつ」といった、水アメなどを混ぜて作られているもので、日本でしか見られない「はちみつ加工品」であるのが実状です。

 全国はちみつ公正取引協議会の規約ではそれらは「はちみつ」であると認められているため、消費者は数百円の安いはちみつでも「純粋はちみつ」という表記がなされていれば、「ホンモノ」のはちみつだと思い込 んで買ってしまうのです。

 

 しかも全国はちみつ公正取引協議会は業界内の団体であるので加入義務もありません。さらに、きちんと加入してマークを貼っている養蜂組合員は全体のわずか数パーセントだと言います。

 「公正取引」とあるにも関わらず、総理大臣所轄の行政機関のように業者の違反を調査するわけではなく、品質と表示が適正であるかどうかの審査も、調査員による抜き打ちテストといったかなりゆるいものであると川島茂氏は『ハチミツの「危ない話」』で述べています。

純粋蜂蜜

 栄養が豊富に含まれているがゆえに万能薬とも言われてきた「蜂蜜」を、加工品が多く出回っているがためになかなか消費者が手に取れない状況にあるの は、非常に哀しいことであるように感じます。

 下手に「ニセモノ」を買ってしまわないようにするためにも、川島茂氏の『ハチミツの「危ない話」』に書かれているはちみつの正しい見分け方・選び方を、ここでご紹介したいと思います。

 

  • ラベルの原産地名、採蜜花名、原材料名をチェックしましょう。ただし、数百円程度の安いはちみつは最初から「はちみつもどき」だと考えた方が無難です。

 

  • はちみつは時間が経つにつれて結晶化します。結晶化しないものは怪しむべきです。ただし、蜜の種類や季節にによって結晶化する時間が変わってくるので、その点は注意が必要です。

 

  • 搾りたてのはちみつはサラっとしています。どろどろのはちみつには、水アメが多く混ぜられている可能性が高いです。また、脱臭・脱色する ために加熱処理されたはちみつは色が濃くなり、また焦げ臭くなると言います。黒褐色をしているクリやソバのよ うなはちみつや濃い茶色をした「百花蜜」などを除き、安いうえに色が濃いはちみつには気をつけたほうが良いでしょう。

 

  • はちみつの透明度にも注意が必要です。普通、はちみつは花粉が混ざっているために濁っているものです。しかしガラスの瓶から手の指紋が見えるくらい 透き通っているはちみつや、わざと不透明の容器に入れて、はちみつの透明度が分からないようになっているものは、疑ってみたほうが良いと思われます。

 

  • 何と言っても、ニセのはちみつを買ってしまわないためには、顔が見える養蜂家のはちみつを選ぶことが大切です。

 

本物の「純粋・天然・生」はちみつの正しい選び方、見分け方

以上が本物の「純粋・天然・生」はちみつの正しい選び方、見分け方についてですが、「純粋はちみつ」や「生ハチミツ」の種類は多種多様です。

 

そのため、いろいろな純粋はちみつを試してみて、自分自身が本当に美味しいと思えるお気に入りの蜂蜜や、自分のカラダに合ったハチミツをぜひ見つけてみてください!

 

初めての方におすすめの本物の純粋ハチミツ

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